コードウェイナー・スミスの鼠と竜のゲームを再読してる。
最初に読んだのは何時だったか。
読んだ印象が記憶と少々違う。
難解だが面白いという記憶のベクトルは間違ってはいなかったが
超難解だが超面白くて超凄いという感じだ。
やわらかいキングジョーのように記憶が美化されるケースとは逆。
俺も、人類補完機構を少しは理解できる歳になったか、と
コードウェイナー・スミスが何歳で書いた作品なのかしら?
と興味が湧いて巻末のあとがきを読んでみたら・・
ジェームス・ティプトリー・ジュニアの経歴を知った以上の衝撃を受ける。
ネットで色々調べて更に衝撃。
ほんと凄い。この作家をして、この作品ありという生涯。陳腐な言葉だけど本当にカッコいい。
好きな作品を創った人のこともっと知らないとダメだ。
しばらく色んな好きなSF作品の作者調査で楽しい時間んを過ごせそうだ。
鼠と竜のゲーム。
内容の凄さにも衝撃受けた。こんな凄かったかなあ?
こんなのずっと昔に書いたんだなあ。想像力の凄まじさよ・・
「彼は未来からの来訪者ではないのか?」
夜の翼の作者ロバート・シルヴァーバーグの書評がとても印象的で共感できる。
最近の若いもんは想像力が欠如しているとか偉そうに思っているが
こうして巨匠を目の前にすると大変恐縮至極である。
日々のゲーム創作で
世界観とか世界設定という言葉を安易に使ってるけど
その担い手たちの頂は遥か天の極みにある。
でも色んな山があってもいいよね。
俺は俺の山を登りたいと思う。
ゲームってちょっと変な山だし。
今どれぐらい?
まだ一合目ぐらいかな。多分そんなもん。
あと九合のぼれる。
結局はストーリー志向派としては
普通に積み重ねるものでありたい。
ちくちくやりますか。